安定資産として注目。今こそ始めたい「ゴールド投資」の魅力と始め方
株価の乱高下、円安、インフレ…。将来の不安が高まる中、注目を集めているのが「ゴールド(金)投資」です。
「値動きが安定している」「実物資産としての安心感がある」といった理由から、初心者でも始めやすい投資先として人気が高まっています。
今回は、「ゴールド投資って何?」「どんな方法があるの?」「本当に儲かるの?」といった疑問を解決しながら、金投資の魅力と始め方をわかりやすく解説します。
ゴールド投資とは?
ゴールド投資とは、金(ゴールド)という貴金属に資産を投じる投資方法のことです。金は有事に強く、世界中で価値が認められている「安全資産」として位置づけられています。
投資方法は主に以下のような形に分類されます:
- 現物(金地金・金貨)の購入
- 純金積立(毎月一定額を積立)
- 金ETF(上場投資信託)への投資
- 金先物・CFD取引(短期売買向け)
- 金鉱株ファンド(間接的に金価格に連動)
初心者には「純金積立」や「金ETF」など、少額から始められて管理も簡単な方法が人気です。
なぜ今、ゴールド投資が注目されているのか?
1. インフレ・円安への“実物資産”としての防衛力
物価が上昇すると現金の価値は下がりますが、金は「希少性が高い実物資産」であり、インフレに強いとされています。また、円安が進行すると円建ての金価格は上昇しやすいため、為替リスクのヘッジにもなります。
2. 有事に強い「安全資産」
戦争や経済危機など、世界が不安定になると投資家は金に資金を移す傾向があります。たとえば2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック時にも、金価格は上昇しています。
3. 世界共通の価値
金は国境を超えて通用する普遍的な資産。世界中で同じ価値が認められており、現金よりも「信用」が高いとされる場面もあります。
ゴールド投資の代表的な方法
1. 現物保有(地金・金貨)
特徴: 実際の金を自分で保有する方法です。インゴット(延べ棒)や金貨などが対象になります。
メリット: 実物資産としての安心感。インフレ・通貨危機への備えに◎
デメリット: 保管場所が必要。盗難リスクあり。買う時に手数料がかかる。
現物であれば、田中貴金属や三菱マテリアルなどの販売店を通じて購入できます。
2. 純金積立
特徴: 毎月一定額を積み立てる方法。手軽に始められる初心者向け。
メリット: 少額からOK(1,000円〜)。ドルコスト平均法でリスク分散。
デメリット: 売買手数料がやや高い。現物を引き出すには手数料がかかる。
ネット証券や銀行(楽天証券、SBI証券、住信SBIネット銀行など)で簡単に申込可能です。
3. 金ETF(上場投資信託)
特徴: 株と同じように証券口座から買える。金価格に連動するETF。
メリット: 売買が自由。現物よりも売買手数料が安く、保管も不要。
デメリット: 配当は出ない。証券会社の口座が必要。
代表的な金ETFには「SPDRゴールド・シェア(GLD)」「純金上場信託(1540)」などがあります。
4. 金CFD・先物取引
特徴: レバレッジをかけて短期売買ができる投資方法。
メリット: 値動きで利益を狙える。下落局面でも売りから入れる。
デメリット: ハイリスク・ハイリターン。初心者にはやや難易度高め。
知識と経験が必要なため、中級者以上向けの手法です。
ゴールド投資でどれくらい儲かる?
利益は「買値と売値の差」によって決まりますが、数年単位で保有すれば10〜30%程度の値上がりも珍しくありません。
たとえば:
年度 | 国内金価格(1gあたり) | 上昇率 |
---|---|---|
2010年 | 約3,000円 | – |
2020年 | 約6,500円 | 約2倍 |
2024年 | 約10,000円超 | 約3倍以上 |
※あくまで過去の実績であり、将来の価格を保証するものではありません
長期で保有し、「保険」としての役割も意識するのがゴールド投資の基本です。
ゴールド投資のメリットまとめ
- 世界中で価値が認められている
- インフレや円安に強い
- 無配当ゆえに税制面で有利なケースも
- 株や債券と異なる値動きでリスク分散効果あり
- 初心者でも少額から始められる手段が多い
ゴールド投資の注意点・リスク
- 価格変動がゼロではない:リスク資産としての側面もあり。短期での値下がりも。
- 利息・配当がない:持っていても「増える」性質ではない(値上がり益のみ)。
- 手数料が高いケースも:現物や積立では手数料やスプレッドに注意。
- 詐欺や悪質業者に注意:金商法に基づいた業者選びが重要。
ゴールド投資に向いている人とは?
- 資産の一部を「守りの資産」にしたい人
- インフレや円安に備えたい人
- 長期保有前提で運用したい人
- 投資初心者でリスクを抑えたい人
- 株や投資信託だけでは不安な人
金融商品の一種でありながら、金は「非常時に現金に換えられる価値あるモノ」としての役割も果たします。